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適切な宿題の出し方

個別指導に通う生徒って、やっぱり宿題をしっかりやる子が多いんですよね。自分は中高のころ、集団塾だったというのもあり、なんとなく甘えが出て、きちんと宿題をやれていませんでした。(ダメですね…。)

いま生徒を見ているとやっぱり、偉い!と思います。しっかり宿題をやってくれますから。個別指導の宿題は、「担当の先生との約束」という側面が強いのも理由でしょう。


宿題は大事です。塾によっては方針で、宿題ナシのところもあります。絶対に宿題!という決まりはないですからね。なんとなく惰性で宿題を出している塾よりは、宿題ナシの方が潔くて、その塾の方針を感じられて、良い気もしますね。


わたしの考える「宿題を出す理由」は、2つあって、

◎「自学習の力をつける」

◎「自分でできる勉強はじぶんでやってもらった方が効率的」


もうこの2点です。


自学習の力は、学年が上がるにつれて重要度が増してきます。自学習は、問題を解きっぱなし、ではなく、ミスしたところを見て、自分で理解しようとする姿勢だったり、学力を上げるために自分でできることは自分でやる気持ちを伴う勉強だと思います。ただ宿題で出されてるからやっつけ仕事みたいにやる作業のことではありません。(その作業でも"多少の"意味はあると思いますが。)

ということで、うちの教室が出す宿題は、答え合わせ解き直しまで課すことが多いです。そのぶん、内容はその子が自学習可能なレベルの基本的な問題演習にしています。こうすると、塾始まる直前にやっつけ仕事みたいにパパっと解いてきました!みたいなことが減りますね。実感としてだいぶ減っているのを感じます。このタスクをこなすには、自宅でちゃんと時間を作って、腰を落ち着けて勉強する必要がありますからね。


もともと自分が、先生が答え合わせしてくれるからといって急いで解きっぱなしみたいな宿題を提出されることが、あまり好きではないのです。

そんな風に提出されても、いざ授業で答え合わせしてみると、不要なミスばかりだったり、前回の授業の復習を課したところが、どれくらい定着しているか判別しづらかったりして、やり直しなんかしていると、宿題見直しで30分かかる、なんてことになり、その日の授業が効率的でなくなっちゃいます。これは本人のためになっていませんよね、なにより。


授業は80分しかないので、無駄にしたくないんです。

宿題のチェックは、授業冒頭3分くらいで終了させたいのです。


自分でできる勉強は自分でやってもらった方が効率的というのも、限られた授業時間という制約があるからです。

その日に新しい単元を進めて、定着を見ながら、間違った問題はしっかり解説。ただし、しっかり解説したとはいえ、その間違った問題は再度解き直してほしい。こうしたリトライを、宿題に課しますね。自分でやれる勉強は自分でやってもらう。授業内でそれをいちいちやっていたら、時間がそのぶんロスしてしまいますから。


もちろんすべての生徒に、答え合わせ・解き直しまでを課しているわけではありませんが。(とくに小学生の生徒さんなんかは。)


答え合わせ見直しまで自分でやる、というのは、生徒からしたら、なかなか面倒臭いと思います。(自分も家事で皿洗いをした時に、排水溝ネットまでちゃんと変えていないので嫁に怒られます。きちんとやり切るって面倒くさいですよね。)

でも今のところウチの教室の生徒はちゃんとできていますね。

宿題チェックをしたときに、ある中1の生徒は、「ここはこういう風に間違ってしまった。けど解き直しして解決した。でもこの問題だけは何度やっても答えが合わない」と毎回解説してくれる子もいます。そうすると非常に有意義かつ効率的に授業時間が進みます。


というわけで、うちの教室はアットホームで通いやすい雰囲気だとは思いますが、細かいところはちゃんと厳しく指示するので、学力アップのためだと思って、守ってくださいね!



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