①の続きですが、
なぜ私立中高生でとくに「予習」が大事か、
予習が大事なんて、勉強法であたりまえ、と思われるかも知れませんが、私立のスピーディな進度と、圧倒的な課題の量をこなしながら、なおかつ学校よりリードして「予習」ができる子…そうそういません。公立で予習型で進めるのとは、ワケが違うのです。英語だけでも、「コミュニケーション」と「文法」に分かれており、数学も「代数」「幾何」にわかれて、それぞれがハイスピードで進んでいきます。
同級生が、学校の課題やら科目の多いテスト勉強やらで、てんやわんやの時、自分だけすでに、そのテスト範囲を「2周ぶんほど演習して」先取りしていたら、どうでしょうか。かなり、余力ができている状況です。塾側からしても、テスト範囲に対して、点を取らせるために、直前にどんなにでも指導できる、余裕ができます。
ただ、実際は、通常期に、週1回の塾の授業で、予習を進めるのも、わりと難しかったりします(というのもボリューミーな課題のフォローや、明日までに提出の英作文を教えてください、というような突発的な要望も多いため)。
よって理想は、春・夏・冬の長期休暇中の、講習会で、できるだけ先の予習をすすめておく、のが一番良いですね。例えば、夏休み中に、明けの2学期中間テストの範囲までは、しっかり塾で予習を終わらせておく、などですね。実際、前回の夏休み中にこの予習がうまくいった中2の生徒で、夏明け10月半ばの2学期中間テストで代数・幾何ともに80点以上を取った子がいました。(その子は私立中堅以上の学校で、それまで平均点弱しか点が取れていませんでした。夏の予習がうまくいった例ですね)。
実際、夏休みは夏休みで、私立の学校からの課題というのは、ホントに”山ほど”課されます。高校生なんかだと、数Iだけでテキスト1冊分まるまる宿題が課されました、なんて、ザラです。
それらを夏休み中にこなすので必死、というのと、もともと、学校授業のフォローだけしてもらえれば良いです…という控えめなご家庭も多いことから、講習中に予習のためにしっかり授業をとる、ことに消極的なご家庭が多いのも事実です。
ただ、学校のテストで点をあげるには、やはり講習中の「予習」がベストだと思います。
学校進度と並行して、学校フォローだけしているのでは、学校の平均を超えることはなかなか難しいです。私立のお子さんは、できるだけ学校よりリードした状態でいることが、平均点以上を安定してとる一番の方法だと思います。
私立中高生の宿命みたいなってしまっている、膨大な学校課題と、早い進度。これらと闘いながら、できるだけ学校をリードできるよう、一緒に頑張っていきましょう。
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