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模試の受験はあせらなくてもOK

こんにちは。校長の杉野です。


今回は、とくに公立中学校の生徒さん向けのお話ですが、

「模試」ですね。


うちにお通いの生徒さんでも、中学1,2年生のご家庭で、模試の受験について聞かれることが多々あります。塾から模試の案内がほしいというご要望や、子供の実力をはかるために模試を受けさせたい、といったご要望ですね。


うちの教室では、模試は早くても、中学2年生の終わりの3月からご案内する、というのが基本です。早くても、その時期です。


「中学1,2年生のあいだの、丸々2年間、模試を受けなくて大丈夫なの…?」とご不安になられるかと思いますが、公立高校への進学を希望している場合、それでまったく問題ありません。(超トップ校志望で、目指す偏差値が明確な生徒でない限りは。)


既習範囲が増えて、基礎力がついた中3の秋くらいから模試を受け始めれば十分です。


その前に模試を受けても、実力が計測されたとはいえず、意味がない場合が多いです。

(中2で模試を受けて、英語の長文が点取れない…と心配したところで、それはまだ長文演習などしていないので当たり前のことです。中途半端に長文読解を演習するより、まず中学英文法をしっかり進めた方が良いですよね。理社で苦手単元がわかったとしても、じゃあその苦手単元を今すぐ復習する必要があるかというと、そうではないのです。まず目の前のことをしっかり学習していかなければなりませんから。目の前の定期テストで100点取れる自信があれば、復習しても良いかも知れませんが。)


あと、よくあるご心配として、

学校の点数や内申を本当に信用していいか、というところですね。それで実力がわかるのか、行ける公立高校の目安にしていいのか、という疑問を抱く方も多いかと思います。例えばですが、宮崎中の定期テストのレベルが他校と違う、とか、野川中の内申の出され方が他校より易しいor厳しい、とか。

だから模試を受験させて子どものリアルな実力を確かめたいというご意見。



確かに中学によってテストや評価に多少の差はありますが…

これも、心配しすぎだなぁと思います。


お子さんが、今どのくらいの実力か、どのくらいの高校にいけるか、というのは、学校の点数と内申点でおおまかには判明します。(模試を受けないとわからない、という塾さんもいるかもしれませんが、本当にそうでしょうか?模試の偏差値が、学校の点数や内申から予測されるものと、大幅に乖離している生徒って、多いですかね?学校のテストでも点が取れない子が、模試の偏差値が以外に高かったとしても、それは「まぐれ」でしょう。逆に、学校のテストや内申が高いのに、模試では点が取れない子は、解き方や実力養成的な指導をすればすぐ偏差値を上げてくることが多いかと思います。そしてそうした指導は、中3になってからで十分です。)


中学によって評価に多少の差があるのは、誤差の範囲だと思って大丈夫です。

通っている学校の評価を信じましょう。

高校受験の志望校選びを狂わすほど、学校の評価と本当の実力に乖離があることはないと思って良いかと。(超極一部の地域をのぞいて。)


内申合計40の子は、模試でも内申合計40にふさわしい結果を出します。(すぐでなくとも、受験期にはそこまでもっていけます。)

内申合計30の子は、模試でも内申合計30くらいの実力です。(提出物などの怠慢で内申が低く、ホントは実力がある子は、多少点がとれるかも知れませんが、あくまで内申の射程圏内のなかでのみの上位校を目指せるかも、くらいです。)

受験勉強していく中で、最終的には、自分の内申点で射程圏内の高校のどこかに、実力も収斂されていきます。


というのも、公立高校受験では内申点がかなりのウェイトを占めるからです。内申の射程圏内を超える大逆転も起こりにくいですし、反対に、筆記の実力が足りないからといって、射程圏内を下回る大転落も起こりにくい。


「宮崎中のテストは簡単だし、先生の指導方針も信用できない。うちの子は、内申は高いけど、実際は、神奈川県の全生徒を相手にするのが高校入試だから、学校のテストで点が取れたり内申が高かったりしても信用できない。模試を受けて実力を確かめないと…!」

という考え(↑は実例ではなく例えです)は、いろいろと心配しすぎということです。

(そもそもなぜ模試に全幅の信頼を寄せているのでしょうか?模試の判定は、果たして信用できるのでしょうか?)



繰り返しますが、公立中学校間の評価の違いなんて、誤差です。

そのお子さんは、その内申点をとれるだけの実力をちゃんと持っています。その高い内申点からの射程圏内の高校から、大転落するようなことはないので、ご安心ください。


あと、高校受験では神奈川県の全生徒が相手、とよく言われ、なにやらヒヤッとする言葉ではありますが…

例えば新城高校に、小田原市在住の生徒が志望するでしょうか?



(受験シーズンなので、最近思ったことをつぶやいてみました。

中1・2生は、中3生の背中を見ながら、学習習慣を着々とつけて、まず目の前の課題をこなして、部活に励みましょう。)



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