うちの教室には保育園年長のお子さんが1名、通って頂いています。
すでに小学1年生用のテキストで、算数・国語を学習している最中です。
それだけでも素晴らしいのですが、
なにより、勉強意欲、というか、勉強に対する姿勢が、わたしが今まで教えてきた生徒には無い、楽しみ方で、楽しめている。これがビックリです。
ひとつひとつの問題を、例えば、昆虫図鑑の初めてのページを開くときのように、わくわくしながら、解いてくれます。
漢字をなぞるときも、「犬」は「大」に点が付いただけなんだね、ということをこちらに伝えて喋って、ニコニコしながら、なぞるのです。
わたしは以前に、一番小さいお子様で、小学一年生の子を教えていたことはあります。でもその子は、すでに学校でいわば「強制的に」勉強が始まっているせいもあるのか、もう勉強に対して、抵抗感や義務感を感じている様子でした。
ということもあり、今の教室の年長さんの生徒、その勉強の楽しみ方というのは、未就学のお子さん特有のものなのかなーと思いました。小学校にあがったとき、勉強に対して抵抗感や義務感を感じないよう、こちらも精一杯サポートしていきたいものです。
小・中・高の学校の勉強は、楽しくないものです。わたしはそう思います。もし勉強が苦手だとなおさらですよね。
わたしは、勉強が楽しくなる必要もないと思っています。楽しくないものを、無理に楽しいものだよ、とわたしも教えられません。「学問の楽しみは~」とか、「塾で勉強の本当の楽しみを教えていく~」みたいな、教頭先生のお話のような、どこかの個人塾のおじ様の熱弁みたいなものほど、子供に響かない言葉はないと思っています。
ただ、すこし勉強がわかるようになれば、楽しいとは思わなくとも、勉強が嫌ではなくなってきます。学校のカラーテストで70点だったのが、100点取れるようになると、前ほど勉強や通塾が嫌ではなくなってきます。まぁ、点数にすぐ反映されずとも、ちょっとした箇所で、自分がすこしできるようになっていると感じられれば、それで十分だとは思います。勉強が楽しいと思えるようになる必要は、特にありません。
そんなわけで、、、「勉強は楽しくない」「勉強が楽しくなる必要もない」というのが持論で、勉強が嫌いな生徒にも、そうやって励ましてきた今までだったので、
初めから、これほど勉強を本当に楽しそうに取り組んでいる年長さんを見て、なにか複雑な感動を味わったこの頃でした。
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