受験を終えて、新年度のお話(その他もろもろ)
- 梶ヶ谷校 地元の個別指導塾
- 2月25日
- 読了時間: 7分
受験生の皆さんお疲れ様でした。
月並みな表現になりますが、受験を通しての成長、やっぱり毎年感じますね。
むかしの記事でも書きましたが、勉強って、その内容よりも、努力する過程で培う力の方が大事だと思います。
三平方の定理やら五箇条の御誓文やらはすっかり忘れても、その間に努力して積み重ねた力は、砂金のように残っている…この考え方、わたし色々なところで言っているのですが、砂金という言葉を使いだしたのは、思い返せばある小説の影響でした。
太宰治の「正義と微笑」という小説の中で、ある英語教師が、さいごにこんなことを言っています。
「…もう君たちとは逢あえねえかも知れないけど、お互いに、これから、うんと勉強しよう。勉強というものは、いいものだ。代数や幾何の勉強が、学校を卒業してしまえば、もう何の役にも立たないものだと思っている人もあるようだが、大間違いだ。植物でも、動物でも、物理でも化学でも、時間のゆるす限り勉強して置かなければならん。日常の生活に直接役に立たないような勉強こそ、将来、君たちの人格を完成させるのだ。何も自分の知識を誇る必要はない。勉強して、それから、けろりと忘れてもいいんだ。覚えるということが大事なのではなくて、大事なのは、カルチベートされるということなんだ。カルチュアというのは、公式や単語をたくさん暗記あんきしている事でなくて、心を広く持つという事なんだ。つまり、愛するという事を知る事だ。学生時代に不勉強だった人は、社会に出てからも、かならずむごいエゴイストだ。学問なんて、覚えると同時に忘れてしまってもいいものなんだ。けれども、全部忘れてしまっても、その勉強の訓練の底に一つかみの砂金が残っているものだ。これだ。これが貴いのだ。勉強しなければいかん。そうして、その学問を、生活に無理に直接に役立てようとあせってはいかん。ゆったりと、真にカルチベートされた人間になれ! これだけだ、俺の言いたいのは。…」(太宰治「正義と微笑」青空文庫 傍線部杉野)
学生時代に不勉強だった人は、社会に出てからもむごいエゴイストだ、というところは、けっこうキツイこと言ってますね。わたしはそこまでは言いません…(笑)
例えば一般受験ではなく推薦で受かった子、もちろんそれも立派な選択です。(それに今年は半数の生徒が私立の推薦でした)
勉強でなくとも、スポーツや他の事で、最大限に努力した人なら、その訓練の底に「砂金」残っているんじゃないでしょうか。
今年の小6生・中3生・高3生には、進学先でも何事かに頑張り続けてほしいです。(勉強であれば、ぜひうちの塾を利用してください。出来る限りのサポートはします!)
* * *
塾の年度の区切りは受験、ということで、受験が終われば新年度ですね。
今年度にやりたいこと、教室としていくつかあります。
①テスト会に理社国を追加する
うちの塾では、定期試験前のテスト会、もちろんずっとやってきました。
中高生向けで、受講科目の英語・数学が基本です。
4月以降~はここに「理社国」も追加しようかな、と検討しています。
(個別指導塾だと、どうしても受講が英語・数学のみになりがちで、理社国の勉強の心配をされる親御さん、けっこういらっしゃいます。)
ただ、理社国のテスト会の内容については、まだ吟味中なんですよね。
どういう風に実施しようかなーという。
1科目、時間を設けても、まぁ3時間程度。
(もしすごく勉強が苦手な生徒でも、)単元を絞りに絞って、そこだけしっかり演習すれば、3時間でも効果はあらわれるはず…。
※これは親御さんにも伝えたいことですが、数時間程度の指導で、テスト範囲を何から何まで面倒みることができるわけではありません。
理社国の内容も、個別指導塾らしく生徒によって調整していきますね。
(このテスト会の理社国、うまく運営できれば、今年卒業した生徒たちは、嫉妬するかもしれません…)
②小学生向けの企画
小学生の生徒さん、中学受験の予定がなく、地元の公立に進学予定のお子さんだと特にですが、
個別指導塾に通っていても、集団塾のようなテストが定期的にあるわけではないため、
学校のカラーテストとは違った大きな母集団で実力を計ったり、日ごろの塾での勉強の成果を確認する機会、少ないと思います。(もちろん、学校のカラーテストで点をとれなかったのが、塾に通い出して点を取れるようになった!とか、学校の勉強に苦手意識がなくなった、などの良い変化を、ご面談などでもお聞きすることはできて、それが通塾の成果の確認にはなるのですが、たまには「公立の子向けのテスト」やっても良いのかなと。)
中学受験予定の小学生だと、会場模試(こちらからご案内しています)。
中高生だと、学校の定期テスト。受験生なら、会場模試も。
おのおの自分の勉強の成果を計る機会があるのですが、
公立進学予定の小学生だけ、そうした機会がないなーと。
年に2回くらい、教室で学力テストを実施する予定です。
内容は受験用ではない、標準的なものです。標準的といっても、学校のカラーテストよりはやや難易度は高く、受検する母集団もずっと多いものになります。
ここまで書いてきて、どれも内部生向けの話ばかりですね。
まぁ、それだけ内部生徒の方へ向いて仕事をしている塾ということで、よろしくお願いいたします。
(外部の方向けの企画、例えば「教室での駄菓子つかみ取り大会?」とかやるかも知れないですが、まだ未定です…)

久々の投稿なので、余談程度でもうちょっと書きます。
今年に入ってからいくつか気になったこと。
教育に関する最近のニュース、拾っていけば色々ありますが、「共通テストの化学の問題…」「ニチガク…」などなど、、、
先月の、共通テストの一風変わった?化学の設問(古文が絡んでいる)は良問だと思いますけどね。
化学に古文を出すな!とネット上では騒がれていたみたいですが、、、
「…(蛍が)ほのかにうち光りて…」(2025年共通テスト第2問 問1)
化学発光でないものを選ぶ問題のなかの、1つの選択肢に上記の古文の引用があったみたいです。
自分は文系なので下手なことは言えませんが、古文と言えど、わざわざ(蛍が)と主語をおぎなってくれているわけなので、「蛍の出す光は化学発光かどうか」だけの話ですよね。
それを、化学に古文を出すなと大騒ぎするのは、、、
まっとうに学力を積み重ねた生徒であれば、きっと難癖などつけていないでしょう。
これは大学受験の話ではありますが、
うちに通う小学生・中学生・高校生の皆さんには、きちんと学力をつけて、こんなことで大騒ぎしないだけの賢さを身につけてほしいです。
あと新年早々のニュースであった「ニチガク」ですね、、、(もう皆さん忘れかけているかも…?)
大学受験予備校のこの大事な受験期での撤退とか倫理的にヤバいとか、先払いした授業料の返還がないとか、かなり大きなニュースになっていました。
それらについてはここでは繰り返しません。(ただ、うちみたいな小さい塾からすると、「ほら、大手はやっぱり信用ならん!」とすかさず指摘したいところではありますが(笑))
それらとは別に、わたしがひとつ考えたのは、塾に通う目的、というところですね。
ニチガクさん、資金繰りに困窮していたということで、昨今の学習塾の経営の難しさについても、メディアでも色々と言われていました。
昨今の学習塾の運営の厳しさ、の原因としてよく挙げられることのひとつに、「無料の映像コンテンツの充実」がよく言われています。
youtubeでも無料で学習映像を視聴できるので、予備校などにわざわざ通わずとも勉強できる、ということです。
無料とまでいかなくとも、安価な映像授業だって、今たくさんありますしね。
確かに、高校生の、それも大学受験をする年齢になると、かなり自律的に自学習できる力がついているので、映像授業でも、自己管理してうまくやっていけるかも知れません。
だったらネットの無料の映像授業が予備校の脅威になるというのは、納得です。
ただうちみたいな個別指導塾で日々仕事している、わたしみたいな現場の人間としては、そうした脅威、感じないんですよね(鈍感なだけ…?)。
だって、小中学生が、映像授業で自分のモチベーションを管理しながら粛々と自習で勉強を続けていくなんて、不可能でしょう。
親御さんたちも、映像授業より、生身の人間に「導いてほしい」という気持ちで、塾を探しているのではないでしょうか。
勉強の解説をしてほしい、というより、「導いてほしい」というところですね。
この「導ける」というところが、自宅にこもっての映像授業やら、今後流行りそう?なAIやらには、難しいのではないですか。
塾に通う目的、それって、勉強をわかりやすく解説してほしい、というのも、もちろんあるでしょうが、第三者に導いてほしい、という部分、大きいと思います。
それのできるのが個別指導塾だと思うので、うちも引き続き頑張ります!というところで、
お読み頂きありがとうございました。
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